ウンザ、ウンザ、クストリッツア!

クストリッツアの映画が大きなスクリーンで見られます。

「ジプシーのとき」、「アンダーグラウンド」、「黒猫・白猫」、「ライフ・イズ・ミラクル」、恵比寿ガーデンシネマで特集上映中。http://mermaidfilms.co.jp/unzaunza/

「ジプシーのとき」は全編ロマ語で作られた最初の映画。主人公ベルファンが住むコミュニティ、おばあちゃんの風貌、音楽が全て懐かしく、こんなだったな〜とストーリーと関係ないところで、泣かされる。
「アンダーグラウンド」、とにかく見て下さい。衝撃です。映画版「百年の孤独」、パルムドール、映画史上最高傑作等いろんな言われ方をされていますが、本編を観ると枕詞に聞こえる。

どの映画も、時代や流行をかるく飛び越えて、眩しいほどの名作。

クストリッツア作品は、基本的に悲劇。旧ユーゴを舞台にする以上、避けて通れない性質と思う。なのに、悲劇を悲しさだけで表現せず、その部分は残しながら、滑稽で面白おかしく演出するところが、また素敵です。彼の作品に出てくる一人ひとりのキャラクターが、いかにも現地で出会う人たちがそのままスクリーンにいる感じがする。悲しい記憶を背負っても、なぜかユーモラスで不器用。映画の手法が登場人物に投影され、いるいる〜っという感じで、あの地域の人々そのものを上手く伝えているように思う。東京の上映は2月26日まで!金曜、週末は満員が続くので、事前予約をおすすめします。

写真はベオグラードのカファナ。映画に出てきそうな感じ。


ベオグラードのカファナ

コメント

  1. すごい、本当に映画のワンシーンみたいな写真ですね!

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    1. ありがとう!バルカンの面白さを伝えていくので、引き続きよろしくね。

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