西でもなく、東でもない欧州 〜べオグラード・レッドスターの軌跡〜


ロシアW杯抽選の結果、日本はグループH、セルビアはグループE!

「抽選結果には満足」「ブラジルはおいといて、スイスともコスタリカとも充分戦えるよ!」は街の声。

きょうはサッカーな気分につき、レッドスター・ミュージアムへ。

レッドスターは、べオグラードのサッカークラブ。

1945年、反ファシズム青年連合の文化クラブとして創設。その後、ユーゴ国内外で圧倒的な強さを誇り、1991年には西側のクラブチーム以外で初めてUEFAチャンピオンズリーグを制し絶頂期を迎える。

ミュージアムは、レッドスターの本拠地、ライコ・ミティッチスタジアム(通称マラカナ)に併設されている。




館内は、息をのむほどのトロフィーの数々。なんと全部で約300点!世界中でプレーし、自らの手で勝ち取った栄光の歴史。

トヨタカップ 優勝 1回(1991年)
UEFAチャンピオンズリーグ 優勝 1回(1991年)
ミトローパカップ(中欧国際カップ) 優勝 2回(1958年、1968年)

国内カップ優勝 24回
国内リーグ優勝 28回

※「国内」は、ユーゴスラヴィアリーグ、ユーゴスラヴィアカップ、セルビア・モンテネグロリーグ、セルビア・モンテネグロカップ、セルビアリーグ、セルビアカップを含む。






それにしても、沢山のトロフィー。。。

その頂点にあるのは、黄金の91年チームが手にしたUEFAチャンピオンズカップ。

羨ましくもあり、きょう明日で作ることの出来ない偉大な歴史に尊敬の気持ちさえ感じる。



↑写真左下、1969年ペレ率いるサントスFCとの対戦時。右上、1991年のトヨタカップでチリのコロコロ(3−0で圧勝)を降したときの、スターティングメンバー。



↑写真右上、若き日のストイコビッチ。



レッドスター、伝説の五選手
(左から、ライコ・ミティッチ;ドラゴスラヴ・シェクララッツ、ドラガン・ジャイッチ、ヴラディミール・ペトロヴィッチ;ドラガン・ストイコビッチ)


館内では、91年UEFAチャンピオンズカップの決勝戦、対オリンピック・マルセイユの試合が流れる。

時計の針は止まったまま、、。






光と影。

ユーゴスラビア紛争勃発に伴い、92年にはクロアチア、ボスニア、スロベニア、マケドニア、セルビア、モンテネグロで構成されていた国内リーグも崩壊する。

これは、この地域のサッカー弱体化と選手の流出につながり、セルビアの国内リーグが低迷を続ける主因ともなった。


ミュージアムは、スタジアムを見下ろす。現在はロシア天然ガス大手「ガスプロム」がスポンサー。最近は、新しいスタジアムの建設計画が進められているのだとか。





ユーゴサッカーを知る一歩が始まりました♥️



おまけ

このミュージアム、当時のトロフィーを見るだけでも楽しいです。ガイドのお兄さん曰く、「当時のものの方が、デザインが面白く個性的。」

            

マルタのトロフィー。騎士団ぽい。




スペイン。セルバンテス?



旧ユーゴ。共産主義時代の労働者。こうやってトロフィー作りました!?



旧ユーゴ。ラキア(この地域のつよ〜い地酒)の樽。かわいい手のひらサイズ。











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