アルバニアの都市化

ティラナから出るたび、大学院で見たこの風刺画を思い出します。拡大する都市が早くうちにもやって来ないかなあと眺める農村の人たち。人口移動に伴い、都市と農村の区切りがぼやける。Rural-urban migrationという現象がここアルバニアにも起きています。共産主義が終わるまで、アルバニアの人々には引っ越しなど転居の自由がなかったのですが、現在では職などを求めて農村から都市への人口移動が加速しています。ティラナ郊外では昔の工場の跡地や大きなバスターミナルの裏などに農村から出てきた人々やロマの人々が暮らし始め、「スラム」の成り立ちをみかけます。また、住民登録をせず土地の所有権もあやふやなため、ある日突然強制的に立ち退きにあうというケースもあり、inclusive society とはという開発のはしごに手がかかった国の典型的な問題を目にする日々です。

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