工芸品

4月8日は国際ロマの日。だから金曜日はイベントで、ロマの職人さんに集まってもらって手工芸品を売るフェアを催した。でも、今年はあいにくの大雨。さむかったな~。

今年はなんでか色々考えさせられた。去年は催すことだけで中身を考えてなかったのかもしれない。

各地から職人さんたちに集まってもらって、この日にイベントをやることは意味のあることなんだけど、なんかもう一歩先に踏み込んだほうがいい気がする。たとえば、今後も職人さんたちが手工芸の伝統を守って、食べていこうと思うと、やっぱり品物にもっと競争力をつけないといけないと思った。

細々と文化を守りながらも、絵や音楽の才能に恵まれてる人たちが多いと思う。子どものお絵かきをとっても、みんなとっても上手なんです。反面、ずっと保護されてこなかったせいからか、彼らの中の限られたリソースやネットワークで品物を作って売ってるので、洗練されていない。品物はほんの少しのきっかけでずいぶん変わっていけるんじゃないかと思った。たとえば、新しいプロジェクトで観光客に好まれるようなデザイン指導を入れるとか、品質管理とは何だろうとか、プロジェクトが店と職人をつないだりとか、少しのことで彼らの自立にもつながるんじゃないかなと思った。

あと、買いたいと思わせるものを作ることができれば、ロマについて一般のアルバニア人の意識も変わる気がする。それがないと、いつまでたっても思慮深くて意識の高いほんの少数の人たちがチャリティ感覚で買う程度のものになってしまう。こんなプロジェクト、できないもんでしょうかね~。


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