ポーグラデッツ（Pogradec）

先々週末、11月にしては信じられない暖かな陽気だったので、ティラナから車で３時間アルバニアとマセドニアにはさまれたオフリド湖畔の街、ポーグラデッツ（Pogradec）へ行ってきました。これがとっても素敵な湖です。日没前には靄が夕日に彩られ、湖全体にかかったおぼろげなオレンジ色と湖の青色が重なりとてもきれいでした。ポーグラデッツはまだまだ観光地として開拓されておらず、辺りはとても静かで魚が跳ねる音が聞こえるほど落ち着いています。宿泊したホテルの周りは畑や民家で、人々の静かで素朴で平穏な暮らしぶりが伺え、これから何度も気分転換や息抜きに戻ってきたくなる場所でした。

と、ここまでは美しい話。。以前ドゥラスの海についても触れましたが、ゴミや汚水がそのまま自然に放置されているのがこの国の悲しい現実のようです。まだまだ透明度の高いオフリド湖だけど、湖沿いの家の裏はごみの小山。朝出かけようと思いホテルから外に出たら、キッチンから私が食べた朝食のお皿を洗った洗剤がそのまま流れ出ているのを見て本当に悲しくなりました。ドリロン（近くの素敵な公園）は白鳥やかもが戯れる絵のような場所ですが、レストランの掃除のおばさんが汚れたモップをそのまま池につけてじゃぶじゃぶ洗っている姿を目撃してしまいました。。。ここで長年暮らす人たちにとって、環境は努力して守らなければならないものという個人の意識の問題であると同時に、ゴミの収集など行政サービスが行き届いてないから結局放置するという結果になるのかなと思いました。いずれにせよ、開発とは制度ありきと改めて感じるに至りました。

最初の写真は日没のオフリド湖。湖面には無数の小魚が見えます。たくましく生きろ！もう一部は、湖の近くにあるドリロン。オフリド湖とつながったこれまた美しい池には白鳥やかもが沢山いて素敵な朝の散歩ができます。近いうちにまたきたい。