世銀土地と貧困年次会合

ワシントンDCへ出張していました。

目的は土地と貧困年次会合へ出席するため。世界中の土地行政に関わる実務家(国際機関、二国間、NGO、民間企業)や政府関係者が集まり、過去一年間の取り組みを発表する場です。今年で17回目を迎える会合は、課題の重要性の高まりとともに、年々規模が拡大し、計100カ国以上から1000人以上の参加があったとのこと。朝から夕方まで一週間に及ぶセッションが開かれ、関心のあるテーマのところへ自由に参加できます。ナレッジの共有と深化が会合の一つの側面ですが、もうひとつ重要なのは、この分野でのネットワーキング。民間企業はどんどん自社のサービス・製品を売り込み、実務家は自らを売り込む場にします。

私にとっては、懐かしい愛すべき仲間たちとのReconnectの場となりました。バルカンの土地行政案件を進めた仲間と、当時のクライアントたち。担当する国・地域、所属先が変わっても「土地」に関わる限りつながりはなくならないと改めて思います。それぞれが今、取り組む課題とその解決に向け、試し始めた新しいアプローチを共有し合う。そこからまた新しい人たちと知り合い、つながりが生まれました。

悲しい知らせもありました。仲間のひとりが亡くなっていたことを、一番最後に知りました。どんなにプレッシャーのかかる状況、多忙な日々でも、他人を笑顔にできる面白い人だった。歴史好きなところと、他にも共通点があり、特に私たちは話すことが多く、沢山色々な話しを聞かせてくれた。前職が終わる前、仕事で連絡を入れたとき、ほんの一言
'Thank you. Your contribution was fundamental'と短い返事が最後のやりとりになってしまった。実務家として世界中の都市計画に関わった彼は、アフリカの経験も知識も深かった。いま自分がアフリカと向き合っていること、直接伝えたかった。あの大きな笑顔で見守っていてほしいなと思う。


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