ヴィオルツァとチェズム


二人は私と同じアパートの同じ階に住んでいます。この建物の一階は近所の人たちが憩うカフェ兼バーと小さな食料品のお店になっていて、ヴィオルツァ(妻)とチェズム(夫)によって営まれています。引っ越してきた当初、店番の合間にお店の前でクロスワードをする姿をみかけ、世間話をしていたら徐々に仲良くなり、同じ階ということも手伝い最近はよく二人の家で晩ご飯を食べ、食事が済んだらアルバニアのテレビ番組を見て団らんするという絵ができています。こちらのお笑いは洗練されてるようには見えないけど、二人が楽しそうに笑うところが微笑ましい。先日は、ズボンにアイロンがあたっていない旨ご指摘を受けました。なぜアイロンがけしないのか、と。

ところで、アルバニア語では英語にあたる定冠詞(the)を固有名詞にもつけるようです。たとえば、ドゥラス(Durres)は首都ティラナから車で一時間ほどの港町ですが、その場所のことを指す場合には定冠詞にあたるiを語尾につけドゥラシ(Durresi)となります。人の名前も同じで、チェズム(Qasim)は男性によくある名前ですが、ヴィオルツァの旦那さんのあのチェズムと言いたいとき、チェズミ(Qasimi)と変化します。i変化は男性名詞特有で単数の場合に起こります。男性名詞複数の場合や女性名詞単数・複数はそれぞれ違った変化をとるので、非常に複雑でああもうあきらめそう。

コメント

  1. がんばれ!トモコさん!! ご自分に厳しいトモコさんなら上達も早そう!! 私も忘れない為に、頑張らなきゃ…

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